はじまりの月

年が明けて早2週間。初ブログです。
皆様 今年もよろしくお願いします。
昨年はありがたいことに、年末まで稽古や公演が続いたので、
少しだけのんびりしようという意識のもと日々を過ごしております。
今まだ少しお正月のような気分(*^^*)
お世話になった方や舞台を観に来てくれた方からのお誘いに
足を運んだり、ずっと会えなかった友人と会ったり、
日々素敵な栄養に触れています。
最近の刺激を少しあげると、、、
先日の浄瑠璃の演奏会で観た義太夫語りには圧倒された。
竹本越考さんという女流義太夫の方。
その声も、声を出す身体の迫力も、人物の演じ分けも。
儚い女性が一瞬にして野太い武者や年増に変わる様はまさに芸術。非常に演劇的でした。

それと、知人のライヴにも刺激を受けます。これは楽しくて元気になる。だけでなく、演奏者の表情や空気が気になってつい見入ってしまいます。緊張してると私なんかも、すぐコワい顔になって稽古でダメだしされたりするもんで(笑)つい顧みたりして。
心底楽しんでるかどうかってやっぱり大事なんですね。
歌の力、音の力。いいなあと思う度、何か少しでも自分も始めたくなったりしちゃいます。
時間や経済の余裕を創れるのか!?
いやその前に音楽のセンスがあるかが問題だ(^^;)

もう一つ、今日刺激受けたのはBSの番組再放送。
ダンサー森山未来さんのイスラエルのカンパニーの滞在365日の記録。異国の地で格闘する姿、創作の模様はもちろんだけど、宗教、民族、国際社会の中で複雑な問題を抱えるイスラエルという国の日常の一部を切り取るドキュメンタリーでもあって、興味深い。
最後にイスラエルの芸術監督が森山さんについて語った言葉が素晴らしくて、響いた。
「彼は沢山の仕事の経歴も何もひけらかさず、オープンに人を受け入れ、真っ白なキャンバスのように、ここで生きた。その姿は美しかった。」

捨てるほどの何もない私だけど。
まっさらな状態に心を置いて、本当に描きたい風景を創ってゆく。
今年は、そんな日々を送りたい、と、おもった。