冬の一日

寒いですね、2月は、やはり。
そんな2月の映画の日、今年の2本目の映画鑑賞。
ゴダール「さらば、愛の言葉よ」
(adieu au langage仏タイトルからは「言葉に、さようなら」って感じで訳したくなる。)
一度位じゃ全然わからないことだらけの映画だったが、女が男とは全く別の生き物なのだと、ゴダールが捉えているのを強く感じた。描かれている男の振舞いに憤ったり抗議する女の言葉に共感するものが多かったナ(苦笑)
男は夢を見続けていたり、哲学や理をひたすら語ったりする。女はいま、ここでどうなのか、ウイなのかノンなのか、はっきりさせたいと思う。そんな性質の違い。80代の巨匠ゴダールさんには随分色々な事がわかってるのだろう。犬の存在から人間を映したり、様々に隠喩を散りばめたりする。この世界の美しさと人間の愚かしい営みの繰り返しを見つめる。紐解き始めたらどれだけの日数があっても足りないくらいの小説や戯曲も引用されていた。
そのまま銀座から新橋お台場へと小さな冬の旅。綺麗すぎる冬の海の夕暮れは宝物箱に入れて鍵かけてしまっておこう。

最近BSでやってる映画も名作揃いで。「太陽がいっぱい」「バベットの晩餐会」「天国の駅」などなど。観終わってしばらく呆けるのがまた幸せなひとときです。
ってそうこうしてたら、ダンス作品のワークショップと本番が迫ってきた。3/8横浜、井土ヶ谷のブランクラス。ワークショップはまだ募集しているみたいです。
美しい場なので、いろんな人に訪れてほしい。http://blanclass.com/japanese/schedule/20150215/

そしてまた急遽芝居に出演することが決まる!10年来の友人のお誘い。こんな私をそこまで買ってくださる稀有な大切な友人からの。
実は昨年お声掛け頂いた時は一度断ったの。スケジュールの調整といくつかのニガテ意識から辞退しかけたのだった。

まず、「12人の怒れる男」って原作は法廷物。できるのかな〜その1。こんなにぼんやりした自分にそんな緊張感のあるやり取りが(^^;)そして全員女性に置き換える設定なので、できるのかその②こんな人見知りの自分に初対面の女性11人と心を開いて1か月で。
でも、なんだか、どうしても一人空いてしまったこの席に、もう自分が座るしかない流れがあるので受け入れる事にしました。新しい出会いと、自分の弱さをまた超えたいから、ちょこっとまた頑張ってみま〜す。