『明星』を振り返って

舞台『明星』が終わって3週間。
まるでブログを書いてなかったことに驚愕(苦笑)

怒涛の9月、10月の稽古から小屋入り。
当初予測されていたより出演シーンの多い重要な役を頂く事が稽古開始数日後に判明!
これは大変嬉しいことでしたが
反面、先に分かっていれば昼間の仕事をやめられていたかもしれないが、
その時点ではもう手遅れ((ToT)
速やかに全てを済ませ稽古場に辿り着く迄、毎日が冷や汗の連続。
集中して取り組めるまで時間が掛かってしまった事で共演の方にご心配をお掛けした事は
この場をかりてお詫び致します。
さて、無事に劇場入りして、諸々微調整して迎えた本番。

個人的には今回もできないことや反省点が多く、もどかしさや悔しさも山のようにありましたが、

本番は、舞台で生きることができて良かったと、
心から感謝が湧く時間でした。
この役を演じる事ができて本当に幸せでした。

歌の道も、想う相手も諦めての望まない結婚・夫との死別・もう一度歌を、と上京して再出発してまもなくの結核発病。闘病、母や弟に看取られて故郷での死と、
辛く切ない事が多かったろう山川登美子さんの人生ですが、
この戯曲の中では最愛の鉄幹先生と最後の時間を過ごす物語として描かれていました。
劇中で長い手紙を与謝野晶子さんに宛て読むシーンがあるのですが、
何かを感じながら耳を傾けてくださっているお客様の空気を受け取れる瞬間があり、それは何よりの贈り物でした。
観てくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
写真は美しき女性憲兵・恵役の中崎美香さんと。
今月11月中盤にはダンスパフォーマンス作品への出演、11月末と12月には、お茶室で上演するわらし庵「銀河鉄道の夜」への出演と、何げに続いていきます。
ゆるゆると、地道に歩んでゆきます。秋の深まりを味わいつつ。